先輩アソシエイトの声 – 金子祐麻 –

先輩アソシエイト・若手パートナーの声

金子祐麻(68期 2016年入所)

1. 入所のきっかけ

多様な実務経験を積めるチャンス、一緒に働きたいと思える先輩弁護士の存在が入所の決め手でした

私は、法科大学院在学中、自分が弁護士としてどのような業務分野に携わっていきたいのかについてあまり深く考えないまま司法試験の勉強をしていました。弁護士としての将来像を具体的にイメージできていなかったというところもあると思いますが、それ以上に、実務経験がない段階で一生付き合っていくことになる業務分野を決めることはできないという思いもありました。
そのような思いを抱きながら、シティユーワ法律事務所の事務所説明会に参加したところ、シティユーワ法律事務所では、1)国内外を問わず訴訟・倒産、金融、企業法務をはじめとする多種多様な分野の案件を扱っており、各専門分野に精通した弁護士が多数在籍している、2)いわゆるセクション制は採用していないので各弁護士が幅広い業務分野を経験でき、特に若手のうちはSRS制度等を通じて多様な分野を経験することを事務所としても推奨している、という説明を受け、実務を経験してから自分のキャリアプランを構築していきたいと考えていた私にとって、とても魅力的な事務所であると思いました。

上記のようなきっかけでシティユーワ法律事務所に興味を持った私ですが、入所の決め手となったのは、採用過程で会った若手からパートナーに至るまですべての弁護士がとても魅力的であり、一緒に働きたいと強く思えたことでした。人と人とのつながりで仕事をする弁護士という職業上、一緒に働きたいと思える人々が身近にいるということが、入所する事務所を決める上で一番重要であると考えておりましたところ、まさに上記のような思いに至ることができたためシティユーワ法律事務所への入所を決めました。

2. 入所後の執務

丁寧な指導を受けながら、日々多様な業務分野について実務経験を積んでいます

シティユーワ法律事務所が採用するSRS制度では、新人弁護士は、「訴訟・倒産」、「金融」「企業法務」の3つのカテゴリーの業務から希望する分野を複数選択し、1クール4ヵ月間×3クールの入所後1年間にわたって、希望した各分野の案件を中心に実務経験を積むことができます。なお、3クール目につきましては、前2クールで選択していない新たな業務分野を選択することも可能ですが、前2クールのうちのいずれかで選択した業務分野を再度選択することも可能です。3クール目の業務分野の選択は、2クール目の終盤に行うことになりますので、実際に実務を経験した上で、新たな業務分野に取り組むか、興味を持った分野をさらに深く経験するかを選択することができ、より自由度が高い制度となっています。SRS期間中は、クールごとに指導担当パートナーが1人指名され、新人弁護士は、その指導担当パートナーから中心に指導を受け、各業務分野の案件を扱っていくことになります。
私は入所後1年間、1)訴訟・倒産、2)金融、3)企業法務の順に各業務分野を4ヵ月ずつ経験しました。SRSの制度上は、必ずしも3つの業務分野すべてを選択する必要はありませんが、私自身は入所前から3つの業務分野を経験可能なSRS制度に大きな魅力を感じていましたし、実際、3つの業務分野をすべて経験したことが、自らの興味の方向性を明確にする上で大きな助けとなりました。
もっとも、SRSの制度上は3つの分野に分けられていますが、実際の案件は想像していた以上に多種多様でした。例えば、一口に企業法務といっても、M&A案件、株主総会対応や会社からの刑事事件に関連する法律相談までさまざまな案件を経験しました。また、実務の法律問題は当然各分野の法律問題が有機的に組み合わさるようなものも多く、事業再生のスキームを使ったM&Aのように、会社法、倒産法、労働法等を横断的に検討する必要のある案件も経験しました。他方、求められる役割の違いという点でも、例えば、多数の弁護士でチームを組んで対応するような案件から、1年目の自分が主任となって事件管理をする案件までさまざまな案件を経験しました。
また、シティユーワ法律事務所には多数の弁護士が在籍しており、かつ、セクション制を採用していないため、案件を通じて必然的に多くの弁護士と一緒に仕事をする機会を得ることができます。弁護士の数だけ案件への取組み方には違いがあると思いますので、多様な選択肢の中から自らが手本とすべき案件への取組み方を間近で見ることができるというのは、新人弁護士にとって非常に有益であると思います。
SRS期間中であっても、指導担当以外の弁護士と仕事をする機会も数多くあります。多人数のチームで動くときには年次の近い先輩弁護士から指導を受けることもあり、それぞれの視点からの指導を受けることができます。
上記のような、多種多様な経験や多くの先輩弁護士からの指導を通じて、私自身、弁護士としての将来像を少しずつイメージできるようになりました。もともと訴訟案件に携わりたいと思っておりましたが、実際に実務を経験した上で、こじれてしまった事案を何とか筋道を立てて解決する仕事はとてもやりがいがあり、今後も訴訟案件に携わっていきたいと強く思うようになりました。他方、入所前は企業法務には訴訟案件ほど興味を持ってはいなかったものの、実際に指導担当パートナーをはじめとする多くの先輩弁護士からの丁寧な指導を受けながら案件に携わる中で、社会を動かすビジネスの仕組みの中、法律専門家の立場から依頼者の方に対して有益なアドバイスをさせていただくという仕事にも大きなやりがいを感じるようになり、今後も企業法務に携わっていきたいと思うようになりました。
また、実際に案件に携わっていて感じることは、世の中で発生する法律問題は本当にさまざまで、依頼者の方のお悩みやご要望もさまざまということです。現実の法律問題を解決するためには、複数の法分野についての横断的な知識や、それらの知識を有機的に組み合わせて解決の方法を探るというプロセスが必要不可欠であると思いますし、事業の関係でご相談をいただいていた企業から、訴訟のご依頼をいただくというようなこともあります。どのような案件に対しても、依頼者の方にとって最良の形で解決する、すなわち、自分が満足できる仕事をするためには、若手のうちに多様な経験を積むことが非常に重要であると思います。そして、シティユーワ法律事務所に所属する弁護士が、それぞれの専門分野で依頼者の方々に信頼していただいているということは、まさに若手のうちに多様な経験を積むことが、将来的に専門化した上でも非常に重要であるということを物語っていると思います。

3. 執務環境等

気軽にいろいろなことを吸収でき、とても居心地のいい環境です

シティユーワ法律事務所の執務環境として、周りの弁護士に気軽に話しかけられるという特徴がまず挙げられると思います。アソシエイトの執務スペースは、個室の形を採っておらず、すぐ隣や前後で他の弁護士も執務をしていますので、近くの先輩アソシエイトに相談をしやすい環境にあります。もっとも、各自の執務スペースはパーテーションで区切られた個別ブースとなっていますので、集中して執務をすることに何の支障もありません。
パートナーや先輩アソシエイトに対しても気軽に話しかけやすい雰囲気があり、案件で困った時には、一緒にその案件を担当している弁護士はもちろん、相談する案件には関わっていない弁護士に相談に行くことも多くあります。周りの弁護士に質問や相談に行く際には、自分の考えを整理した上で、質問・相談し、議論をすることが多いので、自らの成長につながりますし、最終的には丁寧かつ適切なアドバイスを受けることができますので、安心感をもって案件に取り組むことができます。
また、1年目の新人弁護士には、指導担当とは別にメンターと呼ばれるパートナー弁護士がついて、業務過多になっていないか、本人が希望する分野の案件が適切なバランスで割り振られているか等をチェックし、新人弁護士の相談に乗ります。私自身、食事をしながらメンターのパートナー弁護士に相談したことや、その際に受けたアドバイスが、新人弁護士として執務に取り組むうえで非常に役に立ったという経験があります。
新人弁護士が健全に成長していくためには、執務環境が何よりも大事だと思います。シティユーワ法律事務所は、風土として、弁護士、スタッフ共に温和な人が多いですし、特に1年目の新人弁護士についてはメンター制度等、執務環境をよりよくするための方策が制度上も担保されていますので、とても働きやすい環境です。

4. 入所希望者へのメッセージ

ご入所される事務所を選択していただく上で、1)キャリアプランを設計しやすい環境であるか、2)働きやすい環境であるか、という点は重要だと思います。
シティユーワ法律事務所にご興味をお持ちいただいた方におかれましては、是非、事務所訪問や事務所説明会を通じてシティユーワ法律事務所の弁護士とお会いいただければ幸いです。シティユーワ法律事務所が、多様な案件を経験できるという意味で1)の点で優れているだけでなく、そこで働く人々が温和で魅力的であり、2)の働きやすい環境が整っているという点でも優れているということを実際の雰囲気をもって感じていただけるかと思います。

(2017年3月掲載)