
第96回CY法務セミナー(ウェビナー)「AIの管理・利用に関する社内ルール作りの着眼点」
以下の第96回CY法務セミナー(ウェビナー)を開催しました。
セミナー内容
AIの管理・利用に関する社内ルールを作成するにあたって着眼点となるポイントを解説します:
- AIガバナンスのパーツとしての社内ルール
・ AIガバナンスの構造
・ AIガバナンスにおける社内ルールの位置づけ
・ 社内ルールで何を定めるか - 参照すべきガイドライン等
・ AI 事業者ガイドライン
・ EU AI Act
・ NIST RMF - リスクへの対応を定める社内ルールの着眼点
・ 主要なリスク
・ リスクの特定・評価における留意点
・ リスクへの対応のメニュー
スピーカーより
一昨年秋に生成AIが登場して以降、生成AIの利用に伴う著作権、個人情報、機密情報等に関するリスクについての議論が盛んに行われ、そのようなリスクに対応する生成AI利用のための社内ルールは整備されつつあるように思われます。他方、本年春に、生成AIに限らずAI全般を対象としたいわゆるAIガバナンスの構築のための指針としてAI事業者ガイドラインが公表されましたが、これを踏まえたAIガバナンス実現のための社内ルールの整備についてはまだ検討中の会社が多いのではないでしょうか。
本セミナーでは、AIガバナンスを実現するための社内ルールとして、特にAIの運用に伴うリスクとその対応を定めるルールを検討するにあたっての着眼点を、AIガバナンスの意義との関係から解きほぐしてわかりやすく解説します。また、その際に参考とする主要なガイドラインはAI事業者ガイドラインですが、AIの利用はグローバルに行われるものであることに鑑み、海外の法令・ガイドラインも適宜参照しながら解説をします。
スピーカープロフィール
弁護士 後藤 出(ごとう いずる)
当事務所所属弁護士(オブ・カウンセル)。1986年弁護士登録。
各種金融取引の組成とそれに関連する民事法・金融関連規制法、デジタルアセット全般についての法規制を専門とするが、近時は、AIの運用に関連する社内ルールの策定に向けてのアドバイスに積極的に取り組んでいる。 最近の関連著作として、「データと信託」(畠山久志監修・後藤出編『デジタル化社会における新しい財産的価値と信託』(商事法務 2022年)所収)、「EU AI Actの概要とその背景」(法の支配第215号 2024年)所収。
弁護士 池辺 健太(いけべ けんた)
当事務所所属弁護士(パートナー)。2011年弁護士登録。
国内外のクライアント向けに金融、不動産取引のほか、AI、暗号資産その他デジタルアセット、資金決済、プラットフォームビジネス等フィンテック全般についてのアドバイスを専門的に取扱う。