中国の商用暗号

中国の「暗号法」は、特定の変換方法を使用して情報等に対して秘密保護、安全認証を行う技術、製品及びサービスを「暗号」と定義し、そのうち、国家秘密情報の保護に使用されるものを対象の重要性に応じて「核心暗号」、「普通暗号」に分類し、国家秘密情報に関わらない情報の保護に使用されるものを「商用暗号」と呼んでいる。

「商用暗号」が使用されている一般消費者向けの製品やサービスの輸出入については、特別な許可は基本的に必要ないが、国家の安全、社会公共の利益等に関わる商用暗号は「商用暗号輸入許可リスト」、「商用暗号輸出管理リスト」に記載され、該当する商用暗号を輸出又は輸入する場合は、輸出入許可証を取得する必要がある。従って、「商用暗号」が使用されている可能性のある製品又はサービスを中国から輸出又は中国に輸入する場合、これらのリストに該当しないかどうか確認すべきである。