セミナー/講演等
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第84回CY法務セミナー(ウェビナー)「独占禁止法と知的財産権~保護されるものは何か~」
以下の第84回CY法務セミナー(ウェビナー)を開催しました。
セミナー内容
独占禁止法と知的財産権の関係について、一般論から近年訴訟になった事案を振り返り、独占禁止法と知的財産権制度が何を保護しているのか考えます。
- 独占禁止法と知的財産権の関係(一般論)
- 独占禁止法と知的財産権が問題となった先例
- 近年の訴訟における判断
- 独占禁止法と知的財産権に関する考察(今後の道標)
スピーカーより
独占禁止法と知的財産権の関係は、昔から争点とされてきました。企業の知財部門等の知的財産権を擁護する立場から、独占禁止法が企業によるイノベーションを阻害していると言われることもありますが、独占禁止法の観点からは、議論が噛み合っていないと思われることも多々あります。これは独占禁止法が分かり難い定めとなっていることにも原因がありますが、権利と権利を制限する制度という構造から独占禁止法が企業の権利を制限するというイメージを持ちやすいことも一因と考えます。そこで、制度の在り方について、条文構造や先例における判断を前提に、近年の訴訟における判断を検討した上で、今後の事業展開等を検討する際に、何をどう考慮すべきか、何に注意すべきかについて解説します。
スピーカープロフィール
弁護士 坂野 吉弘 (さかの・よしひろ)
2004年弁護士登録。2020年競争法に関して博士(法学)(神戸大学)。国内・国際カルテル案件、結合後に高シェアとなる企業結合案件等の独占禁止法案件、下請法案件、景品表示法案件に豊富な経験を有する。また、労働法案件を始めとする企業法務を多数手掛けている。