先輩アソシエイトの声 – 佐藤彩花 –

先輩アソシエイト・若手パートナーの声

佐藤彩花(72期 2020年入所)

1. 入所のきっかけ

さまざまな規模の案件を経験できること、女性弁護士が多いことに魅力を感じました

佐藤彩花

弁護士を志したころ、私は、漠然と一般民事事件や刑事事件を取扱う弁護士になりたいと考えていました。しかしながら、ロースクールの授業を受けたり、社会人の友人と話をするにつけ、社会経済を動かしているビジネスの世界に触れておくべきではないかと考えるようになり、企業法務の世界に興味を持つようになりました。もっとも、就職活動を始めた時点では、一般民事事件や刑事事件を取扱う弁護士になるか企業法務を取扱う弁護士になるか、明確に方向性を定められていたわけではありませんでした。そのような中で参加したシティユーワ法律事務所のサマー・クラークにおいては、一般民事事件と、企業をクライアントとする大規模訴訟の両方を見せていただき、幅広い規模の案件に携わることができるシティユーワ法律事務所に魅力を感じるようになりました。

加えて、シティユーワ法律事務所のサマー・クラークで感じたのは、女性の弁護士が多いということでした。他の弁護士事務所について、若手アソシエイトの弁護士と、パートナーの弁護士にしか女性弁護士がいないという話もよく聞きますが、シティユーワ法律事務所には、若手・中堅のアソシエイト、パートナーそれぞれに多くの女性弁護士がおり、各人の業務に取り組んでいました。そのような女性弁護士の姿を見て、ここでなら、自分もキャリアを積み重ねていけるというイメージを抱くことができました。

2. 入所後の執務状況等

SRS期間中は3つの業務分野を経験しました

私は、SRS制度の期間では、第1クールに訴訟・倒産分野を、第2クールに企業法務分野を、第3クールにファイナンスの分野を経験しました。もともと、事実を論理的に組み立てて主張を行い、クライアントの希望を実現するという訴訟の分野に興味を持っていたため、第1クールに訴訟分野を選択することとし、企業をクライアントとし、多くの資料を読み解いて主張を組み立てる必要のある訴訟や、個人を当事者として自分が主担当となる訴訟案件に携わるなど、多種多様な訴訟を経験することができました。また、第1クールの途中からは、新型コロナウイルス感染症の影響で、裁判手続が中断し、法廷に行く機会のない期間もありましたが、その間には、複数の弁護士でチームを組んで対応に当たる大きな破産事件や個人再生事件に携わることもできました。

また、私は、上述のとおり、ビジネスの世界に触れてみたいと考えていたので、第2、第3クールでは、クライアントが新しいサービスを開始する際の法規制の有無の調査、各種契約書のチェック、不動産ファイナンスの案件等、様々な案件に携わらせていただきました。その業務分野のプロフェッショナルであるクライアントと案件を進めていくことや、新しい法律知識を取扱うことは、非常に知的好奇心を刺激されるものでした。

SRS期間を通じて、幅広い分野の基礎知識を得ることができただけではなく、多くの弁護士と一緒に仕事をする機会を得られ、各弁護士の仕事のスタイルを間近に見ることができたという点も、SRS制度の良いところだと感じました。また、各案件に着手する際や、成果物を提出した際等には、上の期の弁護士から案件の方針に関するアドバイスや、成果物の修正やフィードバックがあり、少しずつ力をつけていくことができました。

弁護士になり2年目を迎えましたが、これからは、訴訟の経験をより多く積むとともに、その経験をもとにクライアントに対し、日常的な法律相談についてもアドバイスができるような弁護士になっていきたいと考えています。

3. 執務環境等

自宅執務期間においても他の弁護士とコミュニケーションをとって執務をすることができました

私が2020年1月に入所してすぐの同年4月に新型コロナウイルス感染症の影響から緊急事態宣言が発令されることとなり、シティユーワ法律事務所でも、弁護士を含め、感染拡大防止のため、基本的に自宅執務にて業務を行わなければならない期間がありました。入所後間もない時期での自宅執務には、不安な部分も多くありましたが、案件については他の弁護士との間でメール、電話、チャット等で密にコミュニケーションをとり、いつでも相談ができる環境となっていましたので、大きなトラブルもなく執務することができました。また、パートナー弁護士が、アソシエイトが困っていないか、孤立していないか気にかけてくださり、時には電話で雑談をさせていただくこともありました。先の見えない不安な状況ではありましたが、シティユーワ法律事務所の風通しのよさを感じた経験でした。

自宅執務も可能な執務環境が整っています

現在は、各弁護士が感染状況や業務の状況、自身の執務のスタイル等に応じて、自宅執務にするか、出所するか、選択して執務を行っています。シティユーワ法律事務所では、自宅からもアクセスが可能なリサーチツールが複数用意され、自宅でも事務所と同様の執務ができるように環境が整備されており、また、外部のクライアントとの間でもウェブ会議などが定着してきていますので、自宅執務を行うことも十分可能な体制となっています。私は、事務所にある書籍を参照したり、広い執務スペースで執務したりすることができることから、基本的には事務所に出所して執務を行っていますが、日によって自宅執務に切り替えるなどしています。

4. 入所希望者へのメッセージ

シティユーワ法律事務所は、あらゆる面でバランスが取れており、風通しのよい事務所であると感じています。シティユーワ法律事務所への入所をお考えの方は、ぜひ一度事務所にお越しいただき、事務所の雰囲気を感じていただければと思います。

(2021年6月掲載)