若手パートナーの声 – 酒井夕夏 –

先輩アソシエイト・若手パートナーの声

酒井夕夏(61期 2008年入所)

1. 入所してからの10年

ジェネラルコーポレート案件を中心に取り組んできました

もともと「困っている人を助けたい」という思いから弁護士を目指し、当初は一般民事志望でしたが、「企業法務」の存在を知り、ビジネスの中でも法律を使って人の役に立てるというところに面白みを感じ、企業法務案件を扱っている事務所を中心に就職活動を行った結果、縁あってシティユーワ法律事務所に入所することができました。 当時は、「企業法務」と一言で言っても具体的なイメージが掴めていなかったため、複数の業務分野を経験できるSRSを通じて、自分が取り組んでいきたい分野を決められるというシティユーワ法律事務所の若手育成制度は大変魅力的でした。ちょうど入所直後にリーマンショックが起き、ファイナンス案件が激減したという時代背景や、そのときに出会った案件との巡り合わせもあり、結果としてジェネラルコーポレートを主軸としつつ、紛争案件・M&A案件・労務案件にも対応するというスタイルに落ち着きました。

様々な事業分野のクライアントからの質問は当然ながら多岐にわたり、はじめはリサーチ1つとっても勘所がわからず、知りたい内容に辿り着くまでに多くの時間を要するなど苦労しましたが、「とにかく3年は頑張ろう」という思いで、必死に過ごしていたことが思い出されます。 3年頑張るつもりで、気づけば7年以上走り続けていたところ、第一子を授かることができました。シティユーワ法律事務所では、産休に入る時期も産育休から復帰する時期も本人の意思を尊重してもらえるので、無理のない範囲でぎりぎりまで存分に仕事をし、いったん産育休に入った後、保育園にこどもを預けることのできる最短のスケジュールでスムーズに仕事に復帰することができました。こうして入所後9年目で弁護士業と母親業の2足の草鞋を履くことになりました。

2. 時間限定執務制度を利用した執務状況

仕事と家庭の両立を図るため、時間限定執務制度を利用しました

弁護士の仕事はクライアントからの依頼があって成り立つものであり、仕事の依頼があれば基本的にどのような状況でも対応する必要があります。そのような中で、特に女性弁護士の場合、出産を経た後、どうやって仕事と家庭を両立させながら働くのか、どのようにキャリアを積んでいくのかということについて、不安を感じることもあるかと思います。 この点、シティユーワ法律事務所には、子育てや家族の介護等の家庭の事情がある場合に、周囲の弁護士のサポートを得ながら時間を限定して執務することが認められる時間限定執務制度があり、例えば、出産後の子育ての時期において、仕事量の調整や仕事の仕方について不安を覚えることなく働くことのできる環境が整っています。育休から復帰しても、こどもが小さいうちは時間的にも体力的にも余裕が持てないことが多いため、案件を一緒に担当する他の弁護士にサポートしてもらいながら、限られた時間のみ執務するという執務形態が制度として確立しているというのは、とても有難いことだと思います。年次の近い先輩弁護士がこの制度を利用して仕事と家庭の両立を図っていたのを見ていたこともあり、私も、育休からの復職後はこの制度を利用することで仕事と家庭の両立を図りました。この制度は、各弁護士の状況に応じた多様な働き方を可能にすることにより、家庭の事情などにより途中でキャリアを諦めることなく、シティユーワ法律事務所で働き続けられるようにとの配慮から創設されたもので、私を含め、出産を経た女性アソシエイトは、この制度を利用することが多くなっています。

3. 新しいステージへのステップアップ

2度の産育休を挟み、パートナーに就任しました

私は、時間限定執務制度の利用を開始してから、途中で2度目の産育休を挟みつつ、約4年半この制度を利用しました。その間、次第に仕事と家庭の両立のペースを掴めるようになったことから、上の子が年長になる年に通常執務に戻すことにしましたが、コロナ禍を経てリモートワークの環境整備が進んだこともあり、事務所での執務と在宅執務を適宜使い分けることで、柔軟な働き方を実現できています。 そして、2023年1月1日付でパートナーに就任することができました。2度の産育休を挟み、また、時間限定執務制度を利用したことで、稼働時間やそれに伴う経験値の面で同期に遅れをとることに焦りを感じたこともありましたが、各弁護士の意向を尊重し、それぞれのペースに応じて柔軟なキャリアプランを認めてくれるのがシティユーワ法律事務所の良さであり、遅い歩みながら一歩一歩着実に進んでよかったと思います。これからは、ジュニアパートナーとして、自分が受けたサポートを周囲に還元するとともに、弁護士として更に研鑽を積み、ステップアップしていきたいと考えています。

4. 入所希望者へのメッセージ

事務所に入所する時点では、どのようなキャリアを歩むことになるのか見えない部分もある中、自主性を尊重してもらいながら成長できる環境が整っているというのは、弁護士人生をスタートさせる上で大きなアドバンテージになると思います。もちろん、自主性が尊重される分、自立が求められる面もあり、自分の足でしっかり立つことが大切ですが、シティユーワ法律事務所は、大きく成長するチャンスを与えてくれる事務所だと思います。本ページをご覧になり、シティユーワ法律事務所にご興味をお持ちいただいた方におかれましては、事務所訪問等で是非一度ご来所いただき、所属弁護士の生の声を聴いていただければ幸いです。