先輩アソシエイトの声 – 三尾有沙-

先輩アソシエイト・若手パートナーの声

三尾有沙(75期 2022年入所)

1. 入所のきっかけ

弁護士として働くにあたって大切にしたい軸と事務所の体制がマッチしていました

私は、ロースクール在学初年度に、先輩からの勧めもあり、企業法務を知るきっかけになればという気持ちで、複数の大規模事務所のサマークラークに参加しました。サマークラークでは、企業法務弁護士といっても、紛争・M&A・金融等様々な分野を担当する弁護士がおり、弁護士としての幅の広さを実感するとともに、その中でも、スキームの興味深さ等の理由から金融分野に興味を持ち、金融分野は、自分の性格や考え方にも合っているように思いました。

もっとも、私は関西出身で、大学・ロースクール共に関西であったこともあり、その後のロースクール在学期間は、大阪の企業法務法律事務所を中心に就職活動を進めていました。司法試験も終わり、自分の将来を長いスパンで見据えたときに、弁護士として働くにあたって大切にしたい軸が自然と見えてきました。

私は、様々なライフイベントがある中でも、長く腰を据えて一つの事務所で働きたいという思いがありました。また、ロースクール在学中のサマークラークでの経験から、弁護士として金融分野に携わってみたいという気持ちも忘れられませんでした。そこで、大阪に限らず東京も含め、改めて様々な法律事務所の情報を調べました。そんな中、シティユーワ法律事務所は、金融分野を含めた企業法務全般を取り扱っている一方で、採用人数や所属弁護士数も多すぎず、個々のアソシエイト弁護士の意向を踏まえて長いスパンで成長を促す教育体制が整っており、また、実際に多くの女性パートナー弁護士が所属しているように、私生活との折り合いもつけやすい環境に魅力を感じました。加えて、普段は過度に緊張してしまう私が、シティユーワ法律事務所の採用担当弁護士とは、リラックスした状態で素直に話をすることができ、その穏やかな空気感に惹かれました。

2. 入所後の執務状況等

アソシエイト弁護士個々人の意向を踏まえたキャリア形成が可能であると実感しています

シティユーワ法律事務所では、入所後の1年間は、ローテーション制度のもと、アソシエイト弁護士の入所時の意向を踏まえた順番で、様々な分野の業務を経験します。私は、金融分野に携わりたい希望があった一方で、大学・ロースクール・司法修習で勉強してきた訴訟分野を実際に経験したい思いもありました。そのため、第1クールは金融分野、第2クールは訴訟分野、第3クールはコーポレート・M&A分野の順番でローテーションを組みました。

第1クールでは、不動産ファイナンス関連の案件を中心に、様々な金融案件に携わりました。日々の業務としては、数ページの短いものから長いものでは数百ページに至る契約書のドラフトやレビューを中心に、法的観点からのリサーチ及び回答案のドラフトやクライアントとの会議等を行いました。特にローテーション期間中は、指導担当となるパートナー弁護士を中心に様々なパートナー弁護士から、個々人の意向を踏まえて、必要な分量の業務を与えられるので、無理なく十分に成長できる環境の中で、今後のキャリアについて考えることができました。金融分野の業務に関しては、入所前に抱いていたイメージと大きく変わるところはなく、時には複雑なスキームに頭を悩ませながら、想定する仕組みがうまくワークするように、一語一語大切に検討し、数多くの契約書と向き合うことは、もちろん大変ではあるものの、興味深く、自分の性格にも合っていると感じました。そのため、私は早期の段階で、今後も金融分野を中心にしていきたいと思い、指導担当のパートナー弁護士とも相談し、訴訟分野及びコーポレート・M&A分野のクールでも、それぞれの分野の業務を行いながら、金融分野にも一定程度継続して関与することにしました。そのような中でも、訴訟分野のクールでは、訴訟に至らない案件の事件処理から、労働審判事件、民事調停事件、訴訟事件と、様々な経験をすることができました。以下でも述べるとおりローテーション期間後は金融分野中心に執務していますが、民事調停事件と訴訟事件については、継続して担当しています。訴訟分野を経験したい気持ちもあった私にとっては、一つの事件について最初から最後まで事件処理を経験できることは大変ありがたいです。

このように、ローテーション制度自体は、1年間という限られた期間であるものの、その有り様はアソシエイト弁護士個々人の意向次第で様々であり、また、アソシエイト弁護士の希望によって、ローテーション期間中、ローテーション期間後も案件を継続して担当することも可能なので、実際には各分野の業務を十分に経験することが可能であると感じました。私は、早期の段階で、金融分野を中心にしていきたいと思うようになりましたが、ローテーション制度のもと、他の様々な分野を経験することは、弁護士としての経験という点でもそうですが、今後のキャリア形成において迷いづらくなるという点でも大変良かったと思っています。また、ローテーション期間を通して、様々な分野を担当する多くの弁護士と関わりを持つことができる点も、ローテーション制度の良さだと思っています。ローテーション期間後は、希望どおり、金融分野を中心に執務にあたっており、自分が窓口となる案件も増え、咄嗟の質問への対応に戸惑うこともありますが、日々の指導や経験から学んだことを糧にして、執務にあたっています。

3. 執務環境等

集中できる執務環境のもと、円滑に業務を進めることができています

どのような環境であっても、新しい環境は不安や戸惑いが多いため、入所前は、漠然とした不安がありましたが、入所後は、自然とすぐに環境に慣れ、不必要に緊張することもなく、集中して執務にあたることができました。同じフロアには気が置けない同期がいましたし、自分のブースの周りには、期が近い先輩アソシエイト弁護士から、シニアアソシエイト弁護士まで、気兼ねなく相談ができる同僚弁護士が多くいます。また、アソシエイト弁護士だけではなく、パートナー弁護士も、気になったことをすぐに相談しようと思える空気感があることは、シティユーワ法律事務所の良さだと感じています。弁護士だけでなく、日常的に担当弁護士の業務をサポートする秘書をはじめとして、シティユーワ法律事務所には、様々な角度から弁護士の業務をサポートするスタッフが多く在籍しているので、業務を円滑に進めることができる環境にあります。

4. 入所希望者へのメッセージ

入所前は、働くこと自体への不安、弁護士としてやっていけるのかという不安、事務所になじめるのかという不安等、様々な不安がありましたが、入所後、そのような不安は自然とすぐに解消されました。弁護士同士のコミュニケーションも活発で、穏やかな空気感の中、すぐに相談ができる環境にあるので、その面でのストレスもなく、日々の業務に集中して打ち込むことができています。シティユーワ法律事務所では様々な業務分野を取り扱っており、個々人の意向・ペースで専門性を高めていくことができます。皆様もぜひ、シティユーワ法律事務所にご来所いただき、事務所の魅力を肌で感じていただいた上で、シティユーワ法律事務所を弁護士キャリアの第一歩にしたいと思っていただけましたら、大変うれしく思います。

(2024年7月掲載)