第44回CY法務セミナー「新たな市場が小売電気事業者の実務に与える影響について~『容量市場・非化石価値取引市場』等への対応~」
以下の第44回CY法務セミナーを開催しました。
セミナー内容
- 電力システム改革の現状
- 容量市場
(1)容量市場の概要
(2)容量市場を踏まえた契約関係において小売電気事業者が留意すべき点 - 非化石価値取引市場
(1)非化石価値取引市場の概要
(2)非化石価値取引市場への参加について小売電気事業が留意すべき点
(3)非化石価値取引市場を踏まえた契約関係において小売電気事業者が留意すべき点 - 電力市場におけるその他の動向(小売電気事業者監視、P2P電力取引等
スピーカーより
全面自由化から3年以上が経過し多くの事業者が小売電気事業に新規参入をしているところですが、電力システム改革の貫徹に向けて、小売電気事業者の事業に大きな影響をもたらす新たな市場の整備が進められています。このような背景を踏まえ、小売電気事業者の事業に特に影響が大きいと思われる新たな市場、容量市場と非化石価値取引市場への対応を中心に、経済産業省へ出向し電力システム改革に携わった経験を有するなど電力事業に深い知見を有する島田弁護士と、新しいタイプの電力取引を私法面から分析する論稿を昨年発表した後藤弁護士が解説します。
スピーカープロフィール
弁護士 島田雄介(しまだゆうすけ)
当事務所所属弁護士。2010年弁護士登録。
2013年10月、経済産業省資源エネルギー庁電力・ガス事業部電力・ガス改革推進室に出向し、一連の電力システム改革の中心となる小売全面自由化及び法的分離に向けた制度設計全般に課長補佐として関与。2015年9月、経済産業省電力取引監視等委員会取引監視課に異動。自由化された市場における小売取引の監視監督及びルール策定等に、小売担当の主任課長補佐として関与。経済産業省委託事業「平成29年度新エネルギー等の導入促進のための基礎調査委託費(分散型電源の系統への統合に資する新たな送配電網の利用動向・技術動向の調査)」検討委員等を歴任。
弁護士 後藤出(ごとういずる)
当事務所所属弁護士(パートナー)。1986年弁護士登録、1993年米国NY州弁護士登録。
金融取引全般に関する法務を取り扱ってきたが、近時、電力取引に関する諸問題について積極的に意見発信を行っている。主な関連論稿として、「電力事業における信託活用と法務」(電力と金融に関する研究会編、民事法研究会、2018年)。