企業法務の分野において税務が重要であることについては、異論を見ません。税務負担は、M&A取引その他企業間のあらゆる取引の実行の場面において勘案すべき、最も重要なコストの一つと位置づけるべきでしょう。税務問題を抜きにして、適切な取引手法の選択をすることや具体的な契約条件や契約条項の書きぶりを決定することは困難といえます。
特に企業活動の複雑化・国際化に伴い、どのような税金をどの段階で課されるかについて、外国法人や非居住者がどのような活動をした場合に本邦において課税がなされるか、という点の確認も重要です。租税負担の如何によって、当該企業のビジネスの大きな方向性が決まることもありますし、当該企業の死活問題となることもあるでしょう。
加えて、税務処理についての問題を課税当局から指摘され、更正処分となった場合の課税当局への対応についても、課税当局との税法の解釈の相違について納税者側に軍配が上がることも見られる昨今の状況に鑑みれば、まさに税法の解釈について専門家の意見を確認すべきと考えられます。
シティユーワ法律事務所における税務のプラクティスは、法人税、所得税、消費税など、さらには各種資産税等に関するアドバイス、企業再編に関する税務、移転価格税制など、幅広い分野をカバーしています。また、行政訴訟手続としての税務訴訟についても納税者側の代理人としての訴訟遂行について経験を有しています。
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