法律用語集
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EXIT
- 読み方
- えぐじっと
- 業務分野
ベンチャー企業その他の企業の株式等に対して、投資(既存株主からの株式取得による買収を含む。)を行った投資ファンド(ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティファンド等)は、ファンドの存続期限内に、当該投資を回収する必要があり、基本的には、投資を行った株式等を売却することにより、当該投資から退出(EXIT(エグジット))する必要が生じる。なお、事業会社が投資を行う場合には、投資先企業との事業上のシナジー等の実現・獲得を目的とすることが多く、投資ファンドによる投資とは異なる側面を有する。
投資ファンドによるEXIT(エグジット)の手段としては、IPO(株式公開)にあたっての株式の売出しや、新たなスポンサーとなる他の企業/ファンドに対して株式等を売却すること(トレードセール)が一般的である。また、金融機関からの追加借入等を原資とする自己株式の取得を通じた投資回収(リキャピタリゼーション)が行われることもある。
特にベンチャー投資の場合には、立場の異なる複数の投資家が共同で投資する場合が多く、また、投資家と創業者が保有する株式等の関係も問題となることから、投資実行に際して締結する投資契約や株主間契約において、取得した株式等の売却に関するルールを定めることが重要となり、売却参加請求権(Tag-along Right)により、他の株主が株式等を売却する際に同時に売却しEXITすることを可能としたり、共同売却請求権(Drag-along Right)により、自らのEXIT時に他の株主の保有株式等と合わせて一括売却する権利を確保するなどの工夫を検討することが一般的である。
(弁護士 津田義裕 /2021年10月6日更新)
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